2006.11.11、12 「いま『協同』を拓く2006全国集会」を開催
全体集会に1300人、分科会に1000人が参加、語り・学び合い、希望ある社会への前進を誓い合う
「いま『協同』を開く全国集会」が11月11日、12日、神戸で開かれました。11日の全体集会には1300人が、12日のパネル討論・分科会には1000人が参加し、語り・学びあい、希望のある社会へ向かって新たに前進を誓い合う、熱気ある集会となりました。
全国協同集会の開催には、労働者協同組合、高齢者協同組合、労働組合、福祉団体、NPO、社会福祉協議会など、83団体が実行委員会・協賛団体として参加。兵庫県、神戸市をはじめ28の自治体と7つのマスコミが後援しました。
斎藤副知事、矢田神戸市長が挨拶
全体集会の挨拶で斎藤副知事は「私たちは大震災で助け合うことの大切さを学んだ。それはまさに『協同』の心だ」と強調。
矢田神戸市長は「生きていくうえで基本になるのは『愛』ではないか。そして、労働の尊さだ」とのべ、それぞれ労働者協同組合、高齢者協同組合の活動を激励されました。
野尻神戸大学名誉教授、神野東大教授が講演
野尻さんは、「大震災が教えたこと」と題して記念講演。「震災ですべてをなくしたが、人間に一番大切なものを手に入れました」それは「支え合いや心の触れ合い」とのべ、協同組合やNPOなど非営利の民間組織の担う役割が大きくなっていく時代であることを強調されました。
神野さんは、「人間回復・地域再生を拓く協同」と題して基調講演。福祉国家の行き詰まりについて分析、誰かが失敗すれば自分が成功するという競争社会にたいして、成功・失敗をともに分かち合う「協同」「協力」の大切さをのべられました。
協同の優れた取組をリレートーク
コミュニティ・サポートセンター神戸の国枝哲男さんは、震災を契機に自立と共生を目指し立ち上がった経験。
すいせいの伊藤柳子さんは、障害者の自立支援について。
豊岡市助役の奥田清喜さんは、コウノトリの再生からまちづくりの経験。
JA兵庫六甲の本野一郎さんは、いのちを支えるたべもの協同組合運動の必要性について。 センター事業団の田中羊子さんは、市民が担い手になる新しい公共のあり方について。それぞれ経験と方向を提起しました。
12日は、13のパネル討論・分科会が行われました。