「氷上町つたの会」訪問記
農村の元気印おばちゃん
8月21日、木谷、藤田の2人で氷上町の「企業組合・つたの会」を訪問しました。
「会」は、平成8年に、長年活動を続けてきた氷上町生活改善グループから、むらおこしの一環として生まれたそうです。平均年齢66歳の元気印おばちゃん30名の集団です。
大木会長さんからいろいろとお話を伺いました。お話を伺っている最中にも、事務室に出入りされる組合員の方を「経理の名人Aさんです」「販売PRの名人Bさんです」「お餅作りの名人Cさんです」と紹介されます。みんなが役割をもって働いている姿が伝わってきました。
安心・安全な食品の加工・販売
加工部では、町内で収穫した農作物を使って、添加物をいっさい使わず、身体にやさしい安心・安全な食品を加工、販売しています。味噌、草餅、おかき、旬の野菜の漬物など、30品目近くに及んでいます。
協同労働のお手本
昨年11月に法人化。みんなで出資金を出し合い、「企業組合・氷上つたの会」に発展させたそうです。
「賃金はいくらですか」と聴きにくい質問に、「安いのですが、みんなで決めています。今年、せめて最低賃金をめざし、少し上げようと相談したのですが、古くなった設備投資にまわそうということになりました。」
「男性は組合員になれないのですか」の質問に、「なれますが、入ってこないのです。」女性パワーに圧倒されているのでしょうか。
「地産地消」 生産者と消費者の連携
兵庫県には、地元の農産物を加工・販売する組合は沢山あります。食糧危機や食の安全が問題になっているとき、生産者の顔が見える、地域の農産物を地域で消費するが大切になっています。高齢者生協としても、連携していくことが大切だと改めて感じました。
農村女性ワーカーにも期待される労協法
また、「協同労働の協同組合法」についてお話すると、大木さんは「そんな法律ができればうれしいですね」とのことでした。